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大西 寛; 樋田 行雄
分析化学, 21(6), p.756 - 759, 1972/00
さきに著者らが報告したテノイルトリフルオルアセトン(TTA)によるセリウムとマンガンの光度定量法では,両元素は互いに妨害をするのでそれらの分離を行なった.pH4.14.5でセリウムをTTA-キシレンで抽出し,次にマンガンをpH6.07.0でTTA-アセトンーキシレンで抽出した.ここに提出した方法によってセリウム50gを定量する場合マンガンは1mgまで,マンガン10gを定量する場合はセリウムは100gまで共存しても分離・定量することができた.またセリウム,マンガンを100gずつ含む溶液を6回分析した結果,相対標準偏差はセリウムでは1.0%,マンガンでは3.7%であった.
橋谷 博; 勝山 和夫
分析化学, 19(3), p.355 - 361, 1970/00
チオテノイルトリフルオルアセトン(STTA)を合成し、金属の抽出光度定量試薬としての有用性を検討した。試薬の性質はジチゾンと似ているが、その吸収のため抽出液から過剰のSTTAを除かないかぎり金属の定量はむずかしいという結論に達した。検討した30あまりの金属のうち定量条件を見いだせたのは水銀だけであった。水銀(II)は強酸性からpH5に至る広い範囲からSTTAと1:2の錯塩をつくって抽出され、アルカリ溶液でSTTAを除いたのも吸光度を測定して定量される(モル吸光係数3.010)。感度はジチゾン法にやや劣るが、選択性の点でははるかにすぐれている。水銀(I)も水銀(II)と同じ条件で抽出され(モル吸光係数1.510"4)、共存する両者の定量が可能である。
大西 寛; 関根 敬一
分析化学, 19(4), p.547 - 550, 1970/00
マイクログラム量のトリウムとウランを含む溶液からテノイルトリフルオルアセトン(以下TTAと略記)のペンゼン溶液によりpH1でトリウムを抽出分離し,アルセナゾIII{2,2'-〔1,8-dihydroxy-3,6-disulfo-2,7-naphthylenebis(azo)]dibenzenearsonic acid}によりそれぞれを光度定量した.そして錯化剤としてシュウ酸(25mlの水相中0.1g)を含む場合は, PH5.5で分離できることがわかった.
大西 寛
Dotite News Letter, 15(1), p.2 - 7, 1967/00
テノイルトリフルオルアセトン、TTA{別名4,4,4-trifluoro-1-(2-thienyl)-1,3-butanedione}はア七チルアセトンと同じように-ジケトンの1重である。TTAは金属イオンの抽出試薬および抽出比色試薬として用いられている。本稿ではTTAを用いる金属の各種の分析法について概要を述べることにする。重要な文献についてふれていなかったり、見落している場合は読者のお許しとご教示をお願いしたい。
大西 寛; 樋田 行雄
分析化学, 14(5), p.462 - 465, 1965/00
鉄の共存において、セリウムまたはマンガンをテノイルトリフルオルアセトン(TTA)により光度定量する方法を検討した。第1の方法においては、0.5M硫酸、0.3M臭素酸ナトリウムの水溶液から0.5M TTA-キシレン溶液で鉄とセリウムまたはマンガンを抽出する。440と510mにおける有機相の吸光度を測定し、同時定量の方法により鉄とセリウムあるいは鉄とマンガンの量を求める。鉄200gまでの共存において、セリウムまたはマンガン50gを10%以内の誤差で定量できたが、鉄の定量結果はあまり正確ではなかった。第2の方法では、リン酸を鉄のマスキング剤として使用し、マンガンのみを抽出、光度定量する。鉄400gまでの共存において、マンガン50gを6%以内の誤差で定量できた。10g以下のセリウムもリン酸によりマスクされる。
大西 寛
分析化学, 14(7), p.656 - 660, 1965/00
テノイルトリフルオルアセトン(TTA)は、ジルコこウム、希土類元素、トリウム、ネプツニウム、プルトニウムなど原子力の分野で重要な元素の抽出試薬として用いられてきた。最近になって、TTAはまた比色試薬(抽出比色試薬)としての用途が開けてきた。抽出試薬としてのTTAに関してはいくつかの総説かあり、本稿の末尾にも示したので、それらを参照していただくとして、ここではTTAによる金属の光度定量法について述べることにしよう。